転職の際、職場の人間関係をチェックするなら、見学や面接時といった現場に足を運ぶ機会を活用するのが有益だ。
看護師の日常業務の中心となるナースステーションを観察すれば、そこで働くスタッフ同士の距離感やコミュニケーションの質を直感的に捉えられる。
その際、多忙な中であっても、スタッフ同士が声を掛け合い、互いの状況を把握しながら協力し合っているかどうかを確かめてみよう。
また、すれ違うスタッフから自然な挨拶があるか、また職場に足を踏み入れやすいかどうかも大事な判断の指標となる。
人間関係良好な風通しの良い組織であれば、感覚としての居心地の良さや、気持ちの良い挨拶が行き交う風土があるからだ。
実際、見学に来た外部の人間や患者に対して丁寧な挨拶が交わされている場合、周囲を気配りする余裕があるという風にも捉えられる。
反対に、挨拶が一切なく殺伐とした空気が流れている職場では、新人や中途採用者に対する教育体制やフォロー体制も不十分である可能性が高い。

そしてナースステーション内の整理整頓が行き届いているかも、人間関係や業務のゆとりを反映する隠れたサインである。
書類や医療物品、共有備品が乱雑に放置されている環境は、業務に追われて業務改善や環境整備にまで手が回っていないと考えられるからだ。
ゆとりのある職場ほど整理整頓が徹底されており、チーム医療を円滑に進めるための基盤が整っているものだ。
ぜひこうした細部への観察と直感を組み合わせて、目に見えない人間関係の実態を探ってみてほしい。